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4月18日 21時17分
米朝首脳会談に先立って北朝鮮を訪問し、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と会談したポンペイオCIA長官とはどのような人物なのでしょうか。過去にもやはり重要な局面で、難しい交渉の調整を担っていました。

ポンペイオ氏は2010年の中間選挙で保守派の市民運動「ティーパーティ」の支援を受け、与党・共和党の下院議員に当選しました(カンザス州選出)。

リビア・ベンガジのアメリカ領事館襲撃事件をめぐる下院の調査委員会メンバーの1人で、当時のヒラリー・クリントン氏の対応を厳しく批判しています。

過去の主張を見てみると、「テロ容疑者を拷問するのは愛国者だからだ」(2014年)、「NSA=国家安全保障局による情報収集活動に対する、法的・官僚的な障害は取り除かれるべきだ」(2016年)、「テロ国家を支援するイランとの破滅的な核合意を、元に戻すことを楽しみにしている」(2016年)と、強硬な側面が目立ちます。

トランプ政権でCIA長官に就任。トランプ大統領に国際情勢に関する報告を毎日のように行い、厚い信頼を得ていると言われています。

2017年2月にトランプ大統領とイスラエルのネタニヤフ首相がワシントンで初めて会談し、中東和平交渉の再開に向けた話し合いが行われた際には、この前日にポンペイオ氏がパレスチナ暫定自治区のラマラに入り、アッバス議長と会談するなど、当時から難しい交渉の調整で重要な役回りを担っていたことがわかります。

2018年3月にトランプ大統領はツイッターでティラーソン国務長官の解任を発表。後任はポンペイオ氏だと明らかにしました。この時、ポンペイオ氏は「トランプ大統領による外交政策の策定や実行にあたって、世界最高の外交団を率いることを楽しみにしている」と声明を出しています。

4月12日、議会上院の外交委員会で開かれた指名承認のための公聴会では、米朝首脳会談について次のように述べています。

「会談の目標は、北朝鮮の指導者が核兵器でアメリカを脅かすことを、完全で検証可能な形で止める合意を引き出すことだ。米朝双方の指導者が交渉のテーブルに座る条件が整えられると楽観している」

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