JPモルガンの鵜飼氏の出口政策が良かった。
概要は、以下のとおり。


日銀が政策判断の物差しを早めに市場と共有
する大切さを訴えたい。
まずは4月に日銀執行部が新体制に移行するの
を機に、数カ月かけてイールドカーブ・
コントロールのレビュー(再点検)を実施。

例えば夏ごろに、10年金利を調整する意図と
その基準を明確にし、これを「フォワード・
ガイダンス」として公表してほしい。

10年金利目標を維持する際はもとより、
金利引き上げ後の市場の安定を確保する
のにも有効な手段となろう。

ガイダンスで具体的に何を示すべきか。
まず2%の達成前に調整を始める理由だ。

次に望ましい金融緩和の程度。これは
自然利子率(景気に中立的な実質金利)と
実際の実質金利の差からはじく。
現在はマイナス1%くらいだ。どれだけかい離
したら10年金利の引き上げが俎上(そじょう)
に載るのか。

日銀に手の内を全て明かせとは言わない。
しかしヒントさえ与えられれば、市場は日銀
の意図と政策判断を正しく織り込む方向で
動くはずだ。