道路上で急ブレーキを繰り返すなどの危険な運転をしたとして、埼玉県警上尾署は25日、暴行の疑いで、同県伊奈町小室の建設作業員、三浦康之容疑者(46)を逮捕した。容疑を否認している。あおり運転で暴行容疑で逮捕したのは埼玉県内で初めてという。

 逮捕容疑は1月16日午後7時5分ごろ、上尾市原市の県道で、東松山市の会社員男性(32)が運転する乗用車を追い越し、進路をふさいで急ブレーキを繰り返したとしている。

 同署によると、男性のドライブレコーダーや防犯カメラの映像などから三浦容疑者が浮上した。

 神奈川県の東名高速で昨年6月、あおり運転が原因で夫婦が死亡する事故があり、社会問題になった。警察庁は今年1月、あおり運転に対しては、危険運転致死傷罪(妨害目的運転)や暴行罪など、あらゆる法令を駆使するよう全国の警察に指示していた。

 暴行罪が罰する暴行は「人の身体に向けた有形力の行使」を意味し、身体的接触がなくても成立するという解釈が有力とされている。

2018.4.25 22:28
産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/180425/afr1804250044-n1.html