◆対北朝鮮で「PAC3」訓練…警戒維持を強調

航空自衛隊は26日、福岡県春日市の春日基地で、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の機動展開訓練を報道陣に公開した。
北朝鮮は核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験の凍結を表明したが、警戒を緩めていないことを強調する狙いがある。

訓練は、芦屋基地(福岡県芦屋町)の第6高射隊が実施。
午前6時半に発射機やレーダー装置を積んだ車両10台が春日基地に到着し、隊員らは手順を確認しながら装備を調えた。

隊長の草野守彦3等空佐は「(北朝鮮のミサイルに対し)PAC3は最後のとりで。
失敗は許されないとの思いで訓練を続けていく」と述べた。

PAC3は地上配備型の迎撃ミサイルで、海上自衛隊のイージス艦に搭載された海上配備型迎撃ミサイル(SM3)が撃ち漏らして大気圏に再突入した弾道ミサイルを、日本の領域に着弾する前に狙うシステム。
春日基地にはPAC3を運用する第2高射群がある。
西部航空方面隊によると、国は昨年6月から愛知県小牧市の小牧基地を皮切りに埼玉や熊本など全国で訓練を実施しており、今回は19回目。

写真:航空自衛隊春日基地で実施されたPAC3の機動展開訓練=福岡県春日市
http://www.sankei.com/images/news/180426/wst1804260036-p1.jpg

産経WEST 2018.4.26 10:27
http://www.sankei.com/west/news/180426/wst1804260036-n1.html