安倍晋三首相は26日の衆院予算委員会で、大型連休中に中東を訪問すると表明した。アラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダン、イスラエル、パレスチナの4カ国・地域を歴訪する。「エネルギーの安定供給確保のみならず、広く経済関係を強化し、安全保障、最先端技術など多岐にわたる分野で重層的な関係強化を目指したい」と述べた。

 首相の中東訪問は2015年1月以来、3年ぶり。首相は「中東和平の実現に向けてイスラエル、パレスチナ双方の当事者に建設的な関与を働きかけたい」と強調した。

 日本が06年に打ち出した「平和と繁栄の回廊」構想を推進する考えも表明。「当事者間の信頼醸成やパレスチナの経済的自立の支援を通じ中東和平の実現に向け積極的に貢献する」と語った。

2018/4/26 10:30
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29858410W8A420C1EAF000/