https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180427/k10011419071000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_007

4月27日 4時03分
東京電力は、福島第一原子力発電所2号機の内部で撮影された映像を加工してつなぎ合わせ、格納容器内部の全体像がわかる画像にして分析しました。容器の底には、堆積物が周りより高く積もった場所が少なくとも2か所あり、東京電力は、核燃料が複数の経路から溶け落ちた可能性があるとして、さらに調査することにしています。

東京電力は、福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料の取り出しに向けて行った2号機の調査で撮影した画像を加工し、つなぎ合わせた画像にして分析しました。
格納容器の底の付近では、小石や粘土のような堆積物が全体的に積もっていて、核燃料を束ねる装置の一部が確認された付近では、堆積物が格納容器の底から70センチほど積もっているということです。

さらに、別の場所では、柱のような装置のそばで、周りより堆積物が高くなっているところがあります。これらは、核燃料と構造物が混じり合った「燃料デブリ」の可能性があるということで、東京電力は、核燃料が複数の経路から溶け落ちた可能性があるとして、今後、改めて調査することにしています。


また、3号機の格納容器の内部を立体的に再現した映像も公開されました。
容器の底の真ん中付近の堆積物が周りより高くなっていることがわかり、東京電力は、事故で落下した装置の上に「燃料デブリ」などが積もった可能性があるとしています。

東京電力は、今回の画像から「燃料デブリ」が溶け落ちた経路を解明する手がかりを得たとして、どの号機からどのようにデブリを取り出すか、来年度決めることにしています。

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