◆鹿肉カレー試食会 商品化を目指す 南あわじ・吉備国際大/兵庫

吉備国際大農学部が狩猟で捕獲した野生の鹿肉を用いたジビエカレーを開発し、25日、同大南あわじ志知キャンパス(南あわじ市)で市民らを対象にした試食会があった。
鹿肉に淡路島特産のタマネギなどを加えた特製品で、夏以降の商品化を目指す。

南あわじ市では鹿やイノシシによる作物被害が増加。
2014年に農学部の学生たちが狩猟サークルを発足させ、わな猟免許を取って捕獲に乗り出し、ヘルシーな鹿肉を有効利用する方法を探ってきた。
昨年、食品化学加工学ゼミの学生が、鹿肉を使ったカレーの商品化を提案。
狩猟サークルの学生たちが、ゼミの学生が考えたレシピを基に取り組んできた。

試作品はデミグラスソースに10種類以上の香辛料、調味料を加えて仕上げた。
試食会では市民や教員、学生らから味や辛さ、鹿肉の大きさ、においなどについてアンケートを取った。
農学部醸造学科の金沢功助教(32)は「学生が捕獲した鹿の肉と、学校の農場で学生が収穫するタマネギを使って商品にしたい」と意気込みを見せた。

写真:鹿肉を使ったジビエカレーの試作品を持つ狩猟サークルの学生=兵庫県南あわじ市の吉備国際大南あわじ志知キャンパスで
https://i.imgur.com/4DFAvun.png

毎日新聞 2018年4月26日
https://mainichi.jp/articles/20180426/ddl/k28/040/336000c