https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180430/k10011423241000.html

温暖化による海面上昇の影響で、九十九里浜など千葉県内の砂浜の90%が、
今世紀末には消失するおそれがあるという推計がまとまり、千葉県は今後、
具体的な対策を検討することになりました。

これは、環境省や気象庁などの発表をもとに、千葉県が、今後予想される
気候変動の影響についてまとめたものです。

その中では、銚子地方気象台で観測した平均気温が、この100年で1度近く上昇し、
15度7分になったことや、最近およそ20年の真夏日の数が2000年までの20年と比べ、
年間で2倍ほどに増えたことを指摘しています。

そのうえで、温暖化によって海面が上昇する影響などから、今世紀末には最悪の場合、
九十九里浜を含む県内の砂浜の90%が消失するおそれがあるという推計をまとめました。

県によりますと、砂浜が減少すれば、高波の被害を軽減する機能が損なわれるほか、
貝を採取する水産業や観光面などでの影響も少なくないということです。

千葉県循環型社会推進課は「砂浜の維持を含め、今後、気候変動に対する具体的な
対応策を取りまとめていきたい」と話しています。