これ、きちんと解説付きでTV等で詳しく報道すると物議かもしそうだな。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相、
米国のデービッド・フリードマン(David Friedman)駐イスラエル大使が
アッバス議長を「ホロコースト否定論者」「一段と低劣」と評しているのは
ユダヤ人迫害、虐殺は無かったとアッバス議長が主張しているからではなく、
迫害、虐殺はあったとちゃんと認めている上で、


  「虐殺はユダヤ教という宗教そのものに対する迫害ではない、他の理由によるもの」と主張している


からなのだ。

ホロコースト(The Holocaust)という用語自体、宗教的な犠牲、神前にささげられる生贄という意味があり、
いわゆる虐殺(genocide)とは厳密に区別されている。
ユダヤ人虐殺を genocide と表現したり、ユダヤ人以外への民族、宗教弾圧をThe Holocaustと表現すると
欧や米では激しい非難と「反ユダヤ主義」のレッテルが待っている。


日本ではホロコースト否定論者というと「ガス室は無かった」的な主張をする人を指すものとされているが、
実際には「金融業界を支配していたユダヤ人達は民族主義者達のかっこうの標的となり虐殺された」
という風にナチス側を悪く表現していてもホロコースト否定論者と見做される。
あくまで、「ユダヤ教という宗教に対する弾圧であって、それ以外の理由や背景は一切無かった」と心から
信じる人以外はすべてホロコースト否定論者と見做されてしまうのだ。