中国 訪韓団体旅行の解禁地域拡大=年内にも完全解除か
2018-05-03 21:21
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ソウル市内の免税店の前で開店を待つ外国人観光客=(聯合ニュース)

【北京、上海聯合ニュース】中国当局が3日、武漢地域で韓国への団体観光を許可し、重慶地域でも近日中に許可するもようだ。北京消息筋が3日、明らかにした。

 北京消息筋は「きょう会議が開かれ、武漢で中国人の韓国への団体観光が許可された。条件は北京や山東と同じ」とし、「重慶も同じ決定をするものと承知している」と伝えた。 
 中国当局は昨年11月に北京と山東省の一般旅行会社に限り、訪韓団体旅行の取り扱いを許可していた。

 一方、当局は武漢地域の旅行会社に対し、韓国へのパッケージツアー商品を販売する際、ロッテホテルへの宿泊やロッテ免税店でのショッピングを除外するよう指示したという。訪韓旅行商品を低価格にしてはならないとの指示もあったもようだ。

 中国は米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備への報復措置として、昨年3月から自国の旅行会社に韓国行き団体旅行商品の取り扱いを禁じた。THAAD配備用地を提供したロッテグループも、中国当局から報復とみられる措置を受けていた。

 今回許可されたのは店舗型の旅行会社だけで、「シートリップ」などオンライン旅行会社は含まれていない。チャーター機の運航やクルーズ船の停泊も解禁されなかった。

 北京と山東の旅行会社に対し取り扱いを許可してから、約5カ月で対象範囲が拡大された点に注目が集まっている。

 これに先立ち、中国の外交を統括する楊潔チ・共産党政治局員が今年3月に来韓し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領を表敬した際、韓国への団体観光を早期に正常化するとの立場を伝えた経緯がある。

 また先月20日には北京で韓中経済共同委員会が会合し、中国による韓国への団体観光の規制が議論されており、中国が韓中関係改善のために規制を解除する方針を定めたものとみられる。

 中国の旅行業界の一部では来週中にも最大の市場である広東省と上海で団体旅行が認められるとの見方も出ている。

 また別の消息筋は、中国高官から韓国への団体旅行に関する規制を今年下半期に完全に解除すると聞いたと伝えた。

 今回、規制が緩和された武漢や重慶は韓国への団体観光の需要が比較的少ない地域であることから、中国は需要の少ない地域から段階的に規制を解除していくものとみられる。