アメリカ南部の黒人奴隷は特殊な状況があったんだよ
ちょっと面倒なので箇条書きにしてみる

1)長繊維の高級織物の原料になる綿花がアメリカ南部の特産品であった
このためどんな手段を使っても綿花栽培の開墾を進めたい強い動機が南部の富裕層にはあった
2)イギリスで1820年代に自動式の機械が発明されて、世界の綿花の需要が爆発的に伸び、
しかも高級品であるアメリカ南部の綿花は途方もない利益を生むようになった
3)イギリスが1830年代に奴隷の貿易を禁止したため、新しい奴隷の供給が困難になる
4)北部では悲惨な南部の奴隷の実態が明らかになり激しい反対運動が起きる
5)南部の奴隷には、年季明けがないので生涯奴隷であり、その子も農場主の所有物として
一定年齢になれば売買もできた
6)綿花栽培だけでなく湿地の開墾もあったので命を落としかねない劣悪労働であった
7)これを強制するためにムチ打ちが日常化。北部に批判されるとムチ打ちを合法化する南部州法を施行したり
とにかく人権配慮のない時代錯誤の強制労働をやっていた