さらに補足するならばアメリカ南部の奴隷搾取は富裕層から見れば大変上手く運んでいた
もしかりに北部からの奴隷廃止運動(イギリスの廃止に始まる)が勃興しなければ
南部は奴隷綿花の中心地としてアメリカ経済の中心に居座り続けた可能性もある

よく教科書では「産業が発展した北部では奴隷への批判が高まり、農業中心の南部は奴隷に依存していた」
といった書かれ方をするがこれは重要な側面が抜けている
それは「奴隷に依存した南部では、奴隷労働の強化により、綿花収益が史上最大の好景気を迎えていた」という点である

こうした経緯からすれば、南部では、北部からのいらぬ横やりで繁栄を潰されたとの思いが強いのである
もし人権保護を完全に無視するならば、この南部の見解は、経済的には当たっているのである