JNNニュース 2018/05/06

先月、噴火した霧島連山硫黄山のふもとの川で、環境基準を超えるヒ素などが検出された問題で、
宮崎県えびの市では、川から直接水を取っている2つの地区の水田で、今季のコメ作りを断念することが決まりました。

先月19日の硫黄山噴火以降、宮崎県えびの市を流れる長江川や、下流域の川内川では水が白く濁り、県の水質調査では最大で環境基準のおよそ200倍のヒ素などが検出されました。

これを受け、えびの市の村岡隆明市長は6日午後、宮崎県やJAえびの市などと協議し、川から直接水を取っている市内2つの地区の水田で、今季のコメ作りを断念することを決めました。

「断腸の思いだが、これまで築いてきた、えびのブランドを守らないといけない」(えびの市・村岡隆明市長)

「災害だから。人工的なものではないから仕方ない」(米生産を断念した農家)

えびの市では現在、ほかの地区でも水源の水質調査が行われていて、結果次第ではさらに今季の稲作断念が広がるおそれがあります。

※映像あり
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3362284.html