0001みつを ★
2018/05/07(月) 02:20:44.54ID:CAP_USER92018年05月06日 06時03分
福岡市東区の岩間杏美(あみ)さん(24)が自転車での日本一周に挑んでいる。「自分探しの旅」と思いきや、そうではなくて、キノコ探しの旅。岩間さんはキノコに詳しい上、細部まで描くイラストが得意で福岡都市圏では知る人ぞ知る存在。既に長崎県内を走り終え、8日からは四国エリアを約1カ月かけて回る予定だ。
知人からは「キノコちゃん」の愛称で呼ばれる岩間さんは3月まで、東峰村の「地域おこし協力隊」のメンバーだった。村の嘱託職員として2年間、地域活性化を支援。村の広報誌「東峰」の最終面で、村の植物や昆虫をスケッチした「東峰いきもの係」は住民に人気だった。
5日で発生から10カ月となった九州豪雨時には、一晩中、村役場にいた。川が氾濫し、向こう岸の土手が崩壊する現場などを目撃。役場の隣の民間施設に避難してきた住民たちに、役場職員らと一緒に炊き出しをした。今も復旧復興に取り組んでいる村民が気にかかる。その村民からは「一人旅は心配だけど、自分で決めたこと。頑張って」とエールを送られたという。
今回、日本一周を思い立ったのは福岡だけでなく、各地に自生するキノコなどを観察したかったから。「植物を比較し、違いや特徴を記録して第三者に説明できるようになりたい」と言う。「観察誌」と名付けたスケッチ帳と色つき筆ペンを自転車に積んでいる。
東峰村で働く前は、太宰府市の民間団体「まほろば自然学校」に勤務。「きのこの種類の見分け方」などのテーマで体験講座の講師を務めるなどしていた。
既に走った長崎は朝6時半ごろ自宅を出発。玄界灘沿いから佐賀県伊万里市に入り、約12時間かけて佐世保に着いた。知人宅などに宿泊しながら自転車をこぎ続けたという。「四国の後は北海道へ行きます。クマが怖いけど。来年3月までに日本一周を完遂したい」と岩間さんは話している。
=2018/05/06付 西日本新聞朝刊=
自転車での日本一周に挑んでいる岩間杏美さん。後ろのバッグにスケッチ帳「観察誌」や筆ペンを入れている
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岩間さんが長崎県・野母崎でスケッチした植物。細密画を思わせるイラストだ
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