河野太郎外相は7日、参院決算委員会で、北朝鮮の非核化について「2020年までに様々なことを終わらせるべきだ」と述べ、遅くとも20年までには非核化を完了させるべきだとの考えを改めて示した。

 東徹氏(維新)の質問に答えた。河野氏は「北朝鮮に政権交代はないが、米国、韓国は(大統領選があり)政権が変わる(可能性がある)」と指摘。「20年の米国大統領選までに、CVID(完全、検証可能かつ不可逆的な核の放棄)について相当前進させなければ、かつての失敗を繰りかえしかねない」と理由を述べた。

 非核化の方法について、「核兵器はP5(国連安全保障理事会の常任理事国)、それ以外の核施設はIAEA(国際原子力機関)が対応する方向性だ」とも言及。「言葉に対する対価はない」とも述べ、「(北朝鮮の)具体的な行動が進まなければ、制裁の解除はない」との方針を強調した。

2018年5月7日23時51分
朝日新聞デジタル
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