日立製作所は9日、価格を半分以下に抑えた次世代ストレージの販売を始めると発表した。データ容量を最適化することで処理速度を最大4.5倍、価格を半分以下に抑えた。ハードディスクドライブ(HDD)よりもコストパフォーマンスは最大10倍に高まるという。企業のIT(情報技術)システムやデータセンター向けにHDDの代替製品として提案する。

 日立が発売するのは、データを高速処理できるフラッシュストレージ。次世代ストレージとして注目を集めているが、HDDに比べて価格が高いのが課題だった。日立は容量を削減する圧縮技術などを活用して価格を抑えた製品を開発した。ストレージの導入・運用に必要な時間も最短で10分の1に短縮する。

 データを二重保存する機能も備え、災害やシステム障害発生時の業務継続やデータバックアップにも使えるようにした。処理速度や容量別に計10種類発売する。価格(税別)は134万円〜4132万円。

2018/5/9 18:00
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30258100Z00C18A5000000/