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5月11日 1時42分
アメリカで自動運転の車による初の歩行者の死亡事故を起こした配車大手のウーバーは、現在中止している公道での試験走行を、数か月以内に再開する見通しを示しました。

アメリカの西部アリゾナ州でことし3月、配車大手のウーバーの車が自動運転で公道を試験走行中に、道路を横断していた女性をはねて死亡させ、自動運転の車による初の歩行者の死亡事故として大きく報じられました。

この事故を受けてウーバーはアリゾナ州とカリフォルニア州で、自動運転の試験走行が認められない状態となっているほか、ペンシルベニア州で中止しています。

これについてダラ・コスロシャヒCEOは9日、ロサンゼルスで開かれたイベントで、「この悲惨な事故により、安全が最優先だと再確認した」と述べました。

そのうえで、「社内だけでなく第三者を招いて、経営陣から現場までの社風や慣習などの調査を進めている。もっとも安全な状態で戻りたい」と述べ、自動運転の試験走行を数か月以内に再開する見通しを示しました。

ただ、IT大手のグーグルのグループ会社のウェイモは、年内には、運転手がいない完全自動運転の車に一般の客を乗せる配車サービスを始めると明らかにしており、ウーバーは大きく出遅れることになります。