http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180511/6080000921.html

05月11日 11時03分
県内の団体の調査で、いわゆる『ひきこもり』の高齢化と長期化が進んでいる実態が明らかになりました。

調査を行ったのは、ひきこもりの家族などでつくる全国組織の県支部「青森さくらの会」で、当事者や家族を対象にした調査を去年実施し、県内在住の46人から回答を得ました。

それによりますと、青森県の『ひきこもり』の人は10代が5人、20代が8人、30代が11人、40代が15人、50代が7人で、40代が最も多く、最年少は15歳、最年長は56歳でした。

平均年齢は36.7歳で、初めて調査を実施した前回2年前を6.2歳、上回り、全国的な傾向と同様、県内でも、急速に高齢化が進む実態が浮き彫りになりました。
一方、『ひきこもり』の期間は1年未満が1人、1年から5年が9人、6年から10年が12人、11年以上が24人で『11年以上』が全体に占める割合は、前回の調査を14ポイント上回る52%に上り、県内では『ひきこもり』の長期化も進んでいることが分かりました。

「青森さくらの会」の下山洋雄代表は「当事者だけでなく、家族の高齢化も進んでいるため行政は支援態勢を早急に構築する必要がある」と指摘しています。