http://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20180511/5090002778.html

05月11日 13時37分
アメリカ軍嘉手納基地とその周辺の14か所に設置された測定器で昨年度、記録された軍用機の騒音の回数は、すべての地点で前の年度を上回ったことが分かりました。

沖縄防衛局は、アメリカ軍嘉手納基地の中や飛行ルートの周辺、それに普天間基地の周りに測定器を設置して、軍用機の騒音の発生回数や音の大きさなどを記録しています。

このほど昨年度の調査結果が公表され、嘉手納基地とその周辺で記録された騒音は合わせて13万6506回で、測定器を設置した14すべての地点で前の年度を上回りました。

嘉手納基地には、今月上旬までおよそ半年間派遣されていた最新鋭のステルス戦闘機F35A12機が訓練を繰り返すなど、もともと配備されている軍用機だけでなく、他の基地から飛来するいわゆる外来機の騒音も問題になっています。

また、普天間基地周辺の4か所では夜10時から翌朝7時までに652回の騒音が記録され、4か所のうち3か所で夜間早朝の騒音が前の年度を上回りました。

基地周辺の自治体は、騒音の軽減をアメリカ軍と日本政府に求め続けていますが、調査では、騒音が激しくなっている実態が浮き彫りになりました。