小田晋
通り魔を起こす犯罪者の動機は4タイプに分類される
@精神障害など心の病の初期における妄想など
A覚せい剤やアルコール中毒
B性的嗜好障害でおもにサディズム
C境界例


■精神障害の特徴としてあげられるのは
「乱暴」「異常な言動」「仕事や勉学ができなくなる」
とくに一番危険なのは、被害妄想をもっている人間

■被害妄想が高じた結果、
相手に対して何をしてもいいと思うようになってしまうからです
こういう心の仕組みは精神医学者ファルレによって
迫害される迫害者と名付けられています

■精神の障害のもっとも重い症状が「現実見当識」がなくなること
つまり、現実と非現実の区別がつかなくなることです

■実際にないものが見えたりする幻覚、
自分は万病を治す霊能力があるなどという妄想
ここがどこで自分が誰だか分からないという意識障害=「現実見当識の喪失」

■そして現実見当識の喪失により、人生の屈折が起きてくる。
それまでの人生とはまったく違う、屈折した人生になってしまう。
そして最終的にはその人のことを誰も理解できなくなってしまう

■精神病の特徴
@人生のある一定の時期から起きてくる
A現実認識の障害が起きる(幻覚、妄想、意識障害、痴呆)
Bそのために発病前とは異なった変化が起きている この3点

■私は一般的な新人類という呼び方とは別に、
幼年期からテレビのある環境で育った世代を新人類、パソコンを
もって育った世代を新々人類と呼んでいます

■私の言う、新人類や新々人類は、その心的世界に
擬似環境や虚構現実の占める割合が高いという特徴を持っています

■事件を起こした少年だけでなく、
一般の青少年の心性の特徴としてあげられるのが自己愛性の傾向です。
自分に対する誇大な重要性、限りない成功や権力への思い込み、
自分が特別な存在であり、特別な人にしか理解されない
あるいは過剰な賞賛を求めるといった傾向がよく見られます