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明治維新後に侯爵となった旧佐賀藩主 鍋島家ゆかりの品を集めた展示会が佐賀市で開かれ、鍋島家の夫人が夜会で着用した豪華なドレスが初めて一般に公開されています。

この展示会は、ことしの明治維新150年を記念して佐賀市の徴古館が開き、時代の大きなうねりの中で、佐賀藩の藩主から皇室に仕える侯爵に立場を変えた鍋島家に伝わる古文書や雅楽器、それに天皇からの贈り物などおよそ100点が展示されています。

このうち、安政6年に撮影された、10代藩主、直正の肖像写真は、日本人を撮影した写真としては、薩摩藩主の島津斉彬の写真に次いで2番目に古いものです。

また、明治20年代に作られたドレスは金のモールの刺しゅうや、宝石がちりばめられた豪華なもので、侯爵となった11代藩主、直大の夫人、栄子が鹿鳴館などで開かれた夜会で着用したもので、今回初めて一般公開されています。

徴古館の学芸員、池田三紗さんは「初公開の夜会服や肖像写真のほか、直正が海外への熱い思いを記した書なども展示しているので、ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話していました。

この展示会は佐賀市の徴古館で、展示品を入れ替えながら来年1月14日まで開かれます。

5月15日 11時14分
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