https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180516/k10011439801000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_014

5月16日 4時20分
女性専用のシェアハウスを運営していた東京の不動産会社、スマートデイズが経営破綻した問題で、シェアハウスのオーナーに融資を行っていた静岡県のスルガ銀行は、問題の背景には短期的な利益を優先する社内の風土があったとして、人事評価の手法を見直すことになりました。

この問題で、スルガ銀行は15日、融資の審査を通すために書類が改ざんされていた可能性を相当数の行員が認識していたとする内部調査の結果を明らかにしました。

また、増収増益を継続するという全社的なプレッシャーから、営業部門の幹部が審査部門の担当者をどう喝するなど、圧力をかけていたこともあったとしています。

こうしたことから、スルガ銀行は、問題の背景には短期的な利益を優先する社内の風土があったとして、個人の営業成績に重点を置いたこれまでの人事評価の手法を見直すことになりました。

このほか、融資を行う際には顧客の預金通帳などを確認することを徹底し、審査を厳格化する方針です。

スルガ銀行は、外部の弁護士を入れた第三者委員会を設置して、ずさんな融資が行われた背景をさらに調べることにしていますが、短期的な利益を優先する風土を変えて信頼の回復を図れるかが問われています。