https://dot.asahi.com/wa/2018051500086.html

小林容疑者は5年前、新潟工業高校を卒業し、新卒で入社した。

「高校からは推薦というのは当然あった。本人は電気工事がやりたいということだったので、面接して採用になりました。家族はお父さん、お母さん、兄弟がいるということは把握していました」

彼の担当の仕事はビル、病院、学校、道路のトンネルなどの電気工事。
照明器具をつけたり、電線をつけたり、スイッチをつけたりという内容の仕事だった。

「仕事ぶりはすごく優秀ではなかったが、劣っているということはなかったです。それなりにやっていて、いつもニコニコしていた。
だから、みんな驚いている。テレビで(移送された)小林君を見たが、普段の感じと変わらなかった」

事件に使われたとみられる黒い車に乗って毎日、出勤していた。

「会社の行事で飲み会があるときには必ず顔を出していました。まわりの同僚や先輩とは普通にしゃべって、コミュニケーションが取れていました。
ただ、本人的には“仕事ができないんじゃないか、成長していないんじゃないか”という悩みはあったらしい」

捜査関係者によると、小林容疑者は動機について、こういう趣旨の供述をしているという。

「スマホをいじりながら車を運転していた時に、女の子にかなりの勢いでぶつかってしまった。パニックになって、わけがわからないまま、泣いている女の子を車に乗せて、首をしめて殺害した。
そのまま女の子を車に乗せ、あちこち走り回っり、夜になって、このままではどうにもならない、事故に見せかけようと、線路に遺棄した」

仕事でもパニックになるようなことはあったのか。

「会社の中ではそんなことはなかった。私が聞いてないだけかもしれないが……」と前出の社長は唇をかんだ。