パレスチナ自治区ガザ地区で、在イスラエル米大使館のエルサレム移転などに抗議するデモ隊にイスラエル軍が発砲し、死傷者が出ている問題を受け、国連安全保障理事会は15日、緊急会合を開いた。多くの理事国からイスラエルや米国への批判や懸念の声が出た。

 ヘイリー米国連大使は発言の冒頭から、中東各地の混乱について「共通点はイランの攪乱(かくらん)行為」とイラン批判を展開。ガザの抗議も「イランに支えられたテロリストがイスラエル兵への攻撃を駆り立てている」と述べ、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの責任を強調した。

 また、イスラエルの対応を「抑制的」と擁護。大使館移転を「正しい行為」「米国人の意思と主権の反映」などとしてその正当性を訴え、トランプ大統領の決断をたたえた。

 一方、ボリビアの国連大使は犠…

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