http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20180516/1060001827.html

05月16日 13時59分
自動運転の実用化に向けた研究を行うための新たな施設が、前橋市にある群馬大学のキャンパスに完成し、15日、報道関係者に公開されました。

公開されたのは、自動運転の実用化に向けた研究を行うための施設で、前橋市の群馬大学荒牧キャンパスに新たに整備されました。

施設にはテストコースや2階建ての研究棟などがあり、文部科学省の事業として認められたため、国がおよそ9億円の建設費を全額負担しました。
このうちテストコースは車の教習所のコースのようになっていて、可動式の道路標識や障害物を使って実際の道路に近い環境を再現することができます。

また、研究棟には、無人で走る車から送られてくる映像などをもとに遠隔操作するシステムがあり、トラブルが発生したときでも車を制御できるほか、車に搭載する前の開発中のシステムを試すシミュレーターなどもあります。
このほか研究棟には、大学と共同研究をする企業のための研究室もあり、産学官が連携して自動運転の技術を開発する拠点としての役割も期待されています。

群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センターの太田直哉センター長は、「この施設を拠点に産学官の連携をさらに強化して次世代の交通システムを創り上げ、高齢者の交通手段の確保など、地域の課題解決につなげたい」と話していました。