「父さん、あの……ちょっと話があるんだ」
父親「どうした?お前から話があるとか珍しいな」
「俺、今度東京に行かなきゃいけなくて」
母親「えっ?どうしたの東京なんて」
「あとちょっと普段着じゃ拙い場所に行かなきゃいけなくて」
父親「お前……ようやく、いや任せろ良い服を選んでやるからな」
母親「……やだお父さんったらそんなに張り切って」
父親「お前だって涙ぐんでるじゃないか」
「………(どうしよう、本題を切り出せる雰囲気じゃない)」
父親「それで必要書類とか書き方分かるか?分からないところがあればなんでも聞け」
「っ!(ビクッ)」
母親「あらどうしたの?蒼い顔して、緊張しなくてもお父さん人事部なんだから何でも聞いていいのよ」
「……(何か誤解されってて両親の名前も使って130通懲戒請求しちゃったなんて言えない)」