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弁護士 猪野 亨のブログ「大量懲戒請求について」
大量懲戒請求を受けた者として述べる 大量懲戒請求に対する訴訟提起はかえって弁護士としての品位が問われないか

私はこのような訴訟提起による解決は、何ら生産的もないというだけでなく、このような賠償請求の仕方は、
金目的と言われても仕方ないのではないかと思っています。

1人あたり5万円(佐々木弁護士と北弁護士で計10万円)で訴外和解をしているということですが、
今回の大量懲戒請求はどうみても共同不法行為です。

「大量「懲戒請求」返り討ち 賠償請求や刑事告訴も」(毎日新聞2018年5月10日)
「損害賠償請求や刑事告訴など法的措置をとる動きが広がっている。
これを恐れ、弁護士に和解金10万円を支払って謝罪する請求者も出ている。」

札幌弁護士会からは、私に対する懲戒請求に対して一括処理するか、個別に処理するのかという
意見聴取がありました。私は一括処理を希望すると回答しています。

私が個別に処理したいという意見を述べても恐らく一括処理するのではないかと思いますが、
大量請求とはいえ、煩雑にするもしないも弁護士会次第です。
なので、一括して処理がなされなかったことによって煩雑になったことへのクレームは
所属する弁護士会に述べるべきでしょう。

また逆にいえば、今回の大量懲戒請求への対応としては弁明書を出さなかったとしても
懲戒不相当であることは間違いのない案件です。従って、仮に大量懲戒請求が個別に処理されて
いたとしても究極の手段としては弁明書は出さないという弁明書を出すこともあり得ると思います。