2018年05月18日更新 コンゴ民主共和国の都市部で確認された1つのエボラ病症例

 2018年5月17日、コンゴ民主共和国赤道州の州都ムバンダカ(Mbandaka)(人口約120万人)にある3つの保健医療圏の1つであるワンガタ(Wangata)保健医療圏において、エボラの新しい症例が確認された。
 コンゴ保健省は、国立医生物学研究所が実施したPCR検査で、1検体についてエボラ陽性であることを確認した

 これまでエボラは、すべて赤道州内ではあるが、ムバンダカから約150kmのところにあるビコロ(Bikoro)保健医療圏から報告され(てい)た。
ビコロの医療施設の機能は限られており、発生地域は交通の不便な場所であり、
特に現在のような雨期にはしばしば道路が使えなくなるため、アクセスすることが難しい。
 WHO局長Ghebreyesus博士は、「これは開発に関するものです(??)が、私たちには今エボラと戦うために、これまで以上に優れたツールが用意されています。」と述べた。
「WHOと我々のパートナーは、さらなる拡散を止めるための決定的な行動を起こしています。」
 WHOは約30名の専門家を派遣して、ムバンダカ市内で調査を実施しており、
エボラの予防および治療と新しい症例の報告のために、コンゴ保健省(および赤十字、国境なき医師団、米CDC等の)パートナーと協力して現地で活動している。

 WHOアフリカ地域事務局長Moeti博士は、
「エボラの都市部への到着は非常に懸念されており、WHOと各パートナーは協力して、ムバンダカにおいて確認された症例とのすべての接触者を速やかに把握すべく努めている。」と述べた。

 WHOは、隔離病棟において患者を治療するために、医療施設の能力強化を国境なき医師団などのパートナーと協力して行っている。
 5月15日時点で、合計44件のエボラウイルスの症例が報告され、うち3件が確定例、20件が可能性例、21件が疑い例である。


出典

2018年5月17日 WHOニュースリリース
http://www.who.int/news-room/detail/17-05-2018-who-concerned-as-one-ebola-case-confirmed-in-urban-area-of-democratic-republic-of-the-congo