https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180523/k10011449631000.html

北朝鮮が核実験場を閉鎖する作業を外国メディアに公開するのを前に、これまで受け入れを拒まれていた韓国の取材団が23日、一転して取材を認められて北朝鮮入りし、24日にも閉鎖の作業が行われる見通しだと伝えています。

北朝鮮は、北東部ハムギョン(咸鏡)北道のプンゲリ(豊渓里)にある核実験場について、23日から25日までの間に、すべての坑道を爆破して崩落させるなどして閉鎖するとしていて、その作業の模様を外国メディアに公開する予定です。

公開にあたり、22日まで北朝鮮に受け入れを拒まれていた韓国の取材団は、23日になって一転して取材を認められ、午後、韓国の記者たちが韓国政府の航空機でウォンサン(元山)に到着しました。

これに先立って、北朝鮮が取材を認めたアメリカ、イギリス、中国、ロシアの4か国の報道関係者は22日、すでにウォンサン入りしています。

ウォンサンから核実験場までは、列車で12時間移動したあと、バスに乗り換えて4時間、さらに徒歩で2時間かかる見通しで、韓国の記者は午後6時に出発すると現地から伝えました。

また、現地の韓国メディアは、北朝鮮関係者の話として、天候がよければ24日にも閉鎖の作業が行われると伝えていて、北朝鮮としては、外国メディアを通じて朝鮮半島の非核化を目指す姿勢をアピールする狙いがあるとみられます。