https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180524/k10011450721000.html

24日未明、四国沖の太平洋で、海上自衛隊の潜水艦が海中に潜航して訓練を行っていた際、
魚雷攻撃を避けるためのおとりとなる装置を誤って発射しました。被害は確認されておらず、
海上自衛隊が当時の詳しい状況を確認しています。

防衛省関係者によりますと、24日未明、四国沖の太平洋で、海上自衛隊の潜水艦「せきりゅう」が
海中に潜航して訓練していた際、魚雷攻撃を避けるためのおとりとなる装置を誤って発射したということです。

発射された装置は魚雷のような筒状の形で、一定時間、自走するようになっていて、火薬は入っておらず、
爆発することはありません。海上自衛隊は付近の海上などで捜索にあたり、これまでのところ装置は
見つかっていませんが、当時はほかの船舶が近づかないよう監視していて、被害は確認されていないということです。

「せきりゅう」は、魚雷攻撃を防御する最新式のシステムを搭載した潜水艦で、去年3月、広島県の
海上自衛隊呉基地に配備されました。当時は、搭載されたシステムの試験のため、発射の手順を
確認していたところ、誤って実際に発射したということです。

海上自衛隊は発射された装置の捜索を続けるとともに、当時の詳しい状況を確認しています。