http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180525/6080001070.html
05月25日 13時04分

ことし3月、八戸市の市道で男性を車ではねたうえ、そのまま走り去って死亡させたとして、ひき逃げなどの罪に問われた被告に対し、青森地方裁判所八戸支部は「被害者の尊厳を踏みにじるもので厳しい非難を免れない」などとして、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。

黒澤優樹被告(24)は、ことし3月、八戸市城下の市道で、近くに住む建設作業員の向山拓也さん(26)を車ではねてそのまま走り去り死亡させたとして、ひき逃げと過失運転致死の罪に問われました。
25日、青森地方裁判所八戸支部で開かれた裁判で、天野研司裁判官は、「この5年あまりの間に5件の交通違反を繰り返し、運転態度を改める機会が幾度となくあったにもかかわらず基本的な注意を欠く運転をしており、過失の程度は重大というほかない」と指摘しました。
そのうえで、「被害者を暗く人通りの乏しい路上に放置したことは、被害者の尊厳を踏みにじるものであって、厳しい非難を免れない」などとして、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。