木造復元後の名古屋城天守閣にエレベーターを設置しない方針を巡り、名古屋市の河村たかし市長は28日の定例記者会見で「(木造化が)できないなら、一戦交えます。市長を辞めるくらいの気持ちでいる」と述べ、今後エレベーター問題の影響で木造復元事業が進まなかった場合、出直し市長選に打って出る可能性を示唆した。

河村市長は、エレベーターを設置するため柱やはりの構造を変えた場合、文化庁から復元工事の許可が出ない可能性があると言及。その上で「歴史的建造物の復元は大変価値がある。(昨年4月の)市長選の公約でもあり、復元は市長の社会的義務だ」と強調した。

記者会見後、河村市長と障害者団体の関係者による懇談会が開かれた。エレベーターを設置しない方針を市が示して以後、初めての直接対話で、河村市長は「究極の木造建築を復元することが社会的責任だ。(復元して)良かったと思うように精いっぱいやるので、信じて」と改めて理解を求めた。

これに対し、障害者団体側からは「国連の権利条約や障害者差別解消法を守ることが社会的責任ではないか。根本が完全にずれている」「(障害者が天守閣を上れるよう)新技術を開発すると言うが、何も提示しておらず納得できない」と反発の声が相次ぎ、議論は平行線をたどった。

終了後、取材に応じた「愛知県重度障害者の生活をよくする会」の会長代行、佐々木克己さん(53)は「新技術について聞いても明確な答えがなく、市長は自分の価値観を言うだけ。溝は全然埋まっていない。誰もが上れるようにすべきだ」と語った。【三上剛輝、道永竜命】

2018年5月28日 21時58分(最終更新 5月28日 22時13分)
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180529/k00/00m/040/143000c

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