日越首脳会談 外交で南シナ海の平和と安定実現を
6月1日 4時34分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180601/k10011460521000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_002

安倍総理大臣は、31日夜、ベトナムのクアン国家主席と総理大臣官邸で会談し、中国が軍事拠点化を進める南シナ海の現状に懸念を示し、外交的な取り組みによって、平和で安定した南シナ海の実現に貢献していくことが重要だという認識を共有しました。
この中で、安倍総理大臣とベトナムのクアン国家主席は、中国が軍事拠点化を進める南シナ海情勢をめぐって意見を交わし、現状に懸念を示したうえで、外交的な取り組みによって非軍事化につなげ、平和で安定した南シナ海の実現に貢献していくことが重要だという認識を共有しました。

そして、安倍総理大臣は、インド太平洋地域を、地域の平和と繁栄のための国際公共財とすることが重要だとして、自由で開かれたインド太平洋戦略を推進するとともに、ベトナムと海洋安全保障分野での協力を一層、進めていく考えを伝えました。

また、北朝鮮問題をめぐって、両首脳は国連安保理の制裁決議の完全な履行が必要だという認識で一致し、拉致問題の早期解決に協力していくことを確認しました。

さらに、安倍総理大臣は、ベトナムの産業人材を育成する職業訓練機関の整備などに、およそ156億円を限度とする円借款を行う方針を伝えました。

共同記者発表で、安倍総理大臣は「日本は、自由で開かれたインド太平洋戦略を推進し、国際秩序の維持、強化に努めていく。この考え方に賛同してもらえるなら、どの国とも協力していきたい」と述べました。