https://jp.reuters.com/article/us-eu-ca-mx-steel-tariff-0531-idJPKCN1IW1XG

2018年5月31日 / 16:08 / 1時間前更新
[ワシントン 31日 ロイター] - 米政府は31日、カナダ、メキシコ、欧州連合(EU)に対し鉄鋼・アルミニウムに対する輸入関税を適用すると発表した。

適用は午前0時(GMT6月1日午前4時)から。税率は鉄鋼が25%、アルミニウムが10%。米政府はカナダ、メキシコ、EUに対しては暫定的に2カ月間適用除外としていた。

ロス商務長官は「解決が必要な他の案件もあるため、カナダとメキシコ、およびEUと引き続き協議したい」と述べた。

トランプ大統領は3月に鉄鋼とアルミニウムに対する関税措置を発表したが、一部の国・地域は適用を除外していた。

発表を受け、EUの執行機関である欧州委員会のユンケル委員長は「世界貿易に関連する一方的な措置の導入は容認できない」とし、対抗措置を導入すると表明。欧州委のマルムストローム委員(通商担当)は世界貿易機関(WTO)に不服を申し立てる方針を表明した。

メキシコは鉄鋼製品や農業生産品を含む幅広い品目に対し「同様の」対抗措置を講じる方針を表明。ビデガライ外相は、米国の関税措置は「不公正で一方的」としながらも、メキシコは北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉協議を継続するとの姿勢を示した。

カナダのトルドー首相も米国の関税措置は容認できないとの見解を表明。カナダも対抗措置を導入するとしている。