JR大阪駅北側の梅田貨物駅跡地を中心にした「うめきた2期区域」(17ヘクタール)は、都市公園や健康・医療など新産業拠点を整備した2024年の“まちびらき”に向け、基本方針の「緑とイノベーションの融合拠点」に沿った土地の暫定利用が進む。

 実施期間は16〜18年度。うめきた2期のまちづくりのプロモーション▽うめきた周辺のにぎわい創出▽防災意識の普及啓発−につながる事業を公募し随時、展開されている。

 本年度は、富裕層を中心に人気が高まっている新たなアウトドアの手法「グランピング」をテーマにした「ウメキタBBQグランピングパーク」や地ビールづくりプロジェクト、地下水の熱源利用に関する実証実験など計12事業が進む。

 このうち、「うめきたUMEDAIガーデン」事業では、国内外の大学生ら計70人による運営委員会が、10〜20代を対象にした地域振興に関するワークショップなどを企画。緑に囲まれた庭園を利用して人との交流を促し、「生きるための実践的な学びの場所」にしていくという。

 都市再生機構(UR)は、これまでの取り組みを「多世代にわたって利用いただけた」と一定の評価を得たとしている。

 まちびらき前年の23年には、新駅の北梅田駅(仮称)の開業が予定されるなど、利便性の向上が見込める。URの担当者は「暫定利用の取り組みが、2期開発にうまくつながれば」と期待する。

 1期区域では、グランフロント大阪が開業後5年間で、来場者が延べ2億5千万人を突破。1日平均15万人が訪れ、関西経済に多大なインパクトを与えている。

新駅の建設工事などが進む「うめきた2期区域」。広大なエリアで土地の暫定利用が行われている
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大阪日日新聞 2018年5月31日
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