https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20180604/5030000836.html

検察庁偽HP誘導で詐欺の被害
06月04日 18時03分

先月31日、長崎市内の30代の公務員の女性が、東京地方検察庁の偽のホームページに誘導され、現金50万円を振り込んでいたことがわかり、警察は詐欺事件として調べています。
警察によりますと、県内でこうした手口での詐欺の被害が確認されたのは初めてだということです。

先月31日、警視庁捜査第2課の刑事を名乗る男から長崎市に住む30代の公務員の女性の携帯電話に、「あなたの口座が詐欺グループの振込先に使われている」などと連絡がありました。

女性が指定された数字をインターネットに入力したところ、「東京地方検察庁」の偽のホームページに誘導され、さらに「事件番号」などを入力すると参考人として女性の名前が書かれた文書が表示されたということです。

男はさらに「あなたの口座が事件に関わっていないことを証明するために、現金を振り込む必要がある」などとだまし、話を信じた女性は市内のATMから現金50万円を指定された口座に振り込んだということです。

その後、男と連絡がとれなくなったことから女性が不審に思い、警察に相談して被害が発覚しました。

警察によりますと、検察庁の偽のホームページに誘導して現金をだまし取る被害は各地で起きていますが、県内で確認されたのは初めてだということで、警察では刑事が電話でお金を要求することは一切ないとして、注意を呼びかけています。