道幅の狭い中部横断道での事故に備え、山梨県警高速隊は6月から、スクーター型バイクの運用を始めた。

 事故発生時に隊員2人が乗り込んで現場に駆け付け、情報収集や初動対応に当たる。県警によると、スクーター型バイクの導入は全国の高速隊で初めてという。

 中部横断道の大部分は片側1車線で、道幅が3・5メートル、路肩が1・75メートルしかないため、上下線をふさぐような事故が起きた場合、渋滞などでパトカーが現場に向かうことができない恐れがあるという。さらに、甲斐市の双葉ジャンクション(JCT)から市川三郷町の六郷インターチェンジ(IC)間はトンネルと橋が約8割を占め、一般道からも現場に向かいにくいため、機動性に優れたバイクの導入を決めた。

 導入したバイクは1台。排気量400ccで、価格は約180万円。前後左右9か所に赤色灯を設置し、パイロンや発炎筒などを入れたキャリーボックスを搭載している。

 高速隊の依田剛副隊長は「事故発生時にいつでも出動できるよう隊員の訓練を徹底したい」と話している。

http://sp.yomiuri.co.jp/national/20180604-OYT1T50035.html