改めて、移民政策のトリレンマとは、
「移民受入、安全な国家、国民の自由の三つは、同時に二つまでしか成立させることができない」
 という法則です。


 シンガポールは「安全な移民国家」を実現していますが、その分、国民の自由を相当に制限しています。


 欧州諸国は、国民の自由を認めたまま移民を受け入れたため、安全な国家が失われつつあります(結果、国民の自由を制限する方向に行く可能性が高い)。

筆者が提唱する「移民政策のトリレンマ」とは、(1)移民の受入れ、(2)国民の自由、(3)安全な国家の3つを同時に達成することはできないとするものである。