ファッション界の世界的登竜門で日本人受賞　井野将之氏
後藤洋平

　ファッションデザイナーの世界的な登竜門として知られる「ＬＶＭＨヤングファッションデザイナー賞」で、「ダブレット（ｄｏｕｂｌｅｔ）」を手がける井野将之さん（３８）が、９０カ国１３００人の中からグランプリに選ばれた。
　日本のデザイナーで初めて。
　賞は世界最大のファッショングループ「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン（ＬＶＭＨ）」の主催で、賞金は３０万ユーロ（約３９００万円）。

　ダブレットは東京を拠点にストリート感のある服作りを続けており、「フレッシュな詩情を吹き込んだ都会的なタッチ」と評された。
　６日にパリで授賞式があり、井野さんは「このような素晴らしい賞を頂けて大変光栄です。心からありがとうございました」と話した。
　今後１年間、ＬＶＭＨからビジネスの戦略などについて指導を受ける。

　表彰は２０１４年から始まり、今年で５度目。審査員にはＬＶＭＨ傘下のルイ・ヴィトンやディオールなどの大物デザイナーが名を連ねる。（後藤洋平）

朝日新聞DIGITAL　2018年6月7日11時15分
https://www.asahi.com/articles/ASL6723CLL67UCLV001.html