>>236-237
和歌山県太地町の教育
http://www.shiki.keio.ac.jp/education/whaleeducation.htm

Q.太地町で捕れた鯨は学校給食に使われているか?

○太地町の教育委員会
沿岸捕鯨で捕れた鯨(ゴンドウ)は一切給食には使っていないが、調査捕鯨で捕った鯨を小中高校、幼稚園、保育園で給食に出している。

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いや2006年10月にゴンドウ肉が学校給食に出されている。



2007.07.03
学校給食に太地産のくじらを使用(美熊野政経塾)
今年3月の議会において、昨年の10月に地元のくじら・イルカ追込組合から提供されたゴンドウ
くじらの肉150kgが町内の幼稚園・小学校・中学校の学校給食に使われていたことが分かり、
日ごろから地元のくじら・イルカの安全性に疑問を持つ私たちは、今年5月から6月にかけて地元
で捕獲されたゴンドウくじらの肉を厚生労働省登録検査機関に分析を依頼、その結果にもとづき
山下順一郎が町当局に安全性の考え方を質問しました。
分析結果はいずれも厚生労働省が定める暫定規制値を総水銀10〜16倍、メチル水銀10倍〜12倍、
PCBも腹肉が規制値の0.5ppmを超える0.66ppmという数値が出ました。これらの肉は地元
漁協スーパーと大手スーパーチェーン店で市販されていた肉でありました。
3月議会の時にはまだ46kg残っていましたが、それも4月、5月の2ヶ月間の給食において使用
されたとのことでした。その時に安全性について厚生労働省の暫定規制値に基づき、問題点を指摘して
いるのに、町当局は提供された肉の検査もせず、幼児・児童生徒に食べさせたことになります。学校
給食の鯨肉については、これまで安全性ついて問題がないだろうという南氷洋のミンク鯨を使用してき、
また鯨肉の普及をということで、太地町は和歌山県学校給食会を通じ、全国の学校へその普及を図って
きました。
しかし、私たちの今回の調査で太地産のくじらについては、暫定規制値を超える総水銀、メチル水銀が
含まれているがはっきりし、またくじら以上にこれらの物質が含有されているといわれているイルカ肉
について、町はその責任において自らが検査を実施し昭和48年の厚生省の通知どおり規制値を超える
ものについては市場に出さないような措置をとる等の事柄を遵守すべきであります。あわせて今年、
町が国の補助を受け、借金までして公費を投入して建設しようとしているくじらの解体場についても、
問題だとして町当局を追求しました。
なお、この質問時には、地元追込み組合の漁師のみなさん、漁協スーパーの責任者の方など多数傍聴
に見えてくれており、直接検査結果の数値や問題点などを伝えることが出きたと思います。

2007.07.08
一方では町の産業の行く末を心配している方々もおられる事も事実です。私たちは伝統捕鯨を無くす
ことが目的でこの問題を取り上げたのではありません。日本の国民のみなさんが食の安全に非常に敏感
になっている昨今、沿岸のくじらが汚染されているのではないかと言われているなかで、私たちもその
実態をほとんど掴んでいませんでした。
しかし、昨年、鯨追い込み漁で捕獲されたゴンドウくじらの肉が学校給食に出されたということを知り、
一度私たちの目で確かめようということになり、厚生労働省の検査登録機関に検査を依頼したところ、
厚生労働省の定める暫定規制値を超す値が検出されました。
厚生労働省はPCBで0.5ppm、総水銀で0.4ppm、メチル水銀で0.3ppmと規制値を定めています。私たちが
検査した結果は、総水銀が4.0ppmと6.39ppm、メチル水銀が3.1ppmと3.6ppm、PCBは0.27ppmと0.66ppmで
した。PCBの0.27ppmだけが規制値をクリアしただけで、他はすべてにおいて規制値の10倍から16倍、
特にメチル水銀はこれまで厚生労働省が検査した最大値を超える値が検出されています。
今回検査したゴンドウくじらの肉は直接学校給食に使われたものではありませんが、同種類の鯨肉です。
この肉は新宮市内と太地町内のスーパーで市販されていたものです。昭和48年、当時の厚生省は暫定
規制値を超える魚介類(鯨類を含む)が見つかった場合は、廃棄するか販売を自主規制するなど適切な
指導をするよう各都道府県、政令指定市に通知を出しています。
子供たちの成長を阻害することがないよう、また町民、国民のみなさんの健康に害を及ぼすことがない
よう、私たちはこの事実をしっかり見つめていきたいと思います。