政府は7月に開催される北太平洋の水産資源の保護を話し合う国際会議で、不漁が続くサンマの漁獲量に上限を設ける提案を行う検討に入った。

 近年、台湾や中国のサンマの漁獲量が急増し、資源量の減少が懸念されており、乱獲を防ぐ狙いがある。

 北太平洋のサンマの漁獲量は2015、16年と不漁が続き、日本でも昨年は約50年ぶりの不漁に見舞われた。夏から秋にかけて日本の沿岸部に回遊する前に、中国や台湾が誰でも自由に漁ができる公海上で「先取り」している影響があるとの見方があり、日本の漁業関係者の間では新たな漁獲規制を求める声が上がっている。

 このため政府は7月3〜5日に都内で開かれる国際会議「北太平洋漁業委員会」で、公海上での漁獲量に上限を設ける提案を行う方向で検討している。

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