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伊藤忠を指名停止処分 輸入大麦に基準超の殺菌剤検出で
2018年6月9日 3時19分

伊藤忠商事が輸入した大麦の一部から基準を超える殺菌剤が検出された問題で、農林水産省は8日、法律に違反した食品を輸入したとして、コメと麦の輸入業務で伊藤忠を1か月間の指名停止処分としました。

この問題は、伊藤忠商事が去年8月にオーストラリアから輸入した大麦の一部から殺菌剤のアゾキシストロビンが法律で定められた基準の5倍の値で検出されたものです。

農林水産省が詳細な調査を求めた結果、伊藤忠は、殺菌剤が混入した原因は特定できなかったものの、大麦が生産者から集荷業者に引き渡されたあとに混入したと見られるとする報告書を提出しました。

これを受けて、農林水産省は8日、伊藤忠に対し、食品衛生法に違反した食品を輸入したとして、8日から1か月間、コメと麦の輸入業務について指名停止とする処分を出しました。

伊藤忠は「消費者などに多大なご迷惑をおかけし、改めておわびいたします。食品安全管理を一層強化し、再発防止に努めます」とコメントしています。

農林水産省と伊藤忠によりますと、この大麦の半数近くはシリアルなどに加工されてほとんどがすでに出荷されたということですが、「健康に悪影響を与えるおそれはない」としていて、これまでに健康被害の報告なども入っていないということです。