NEWSポストセブン 2018年6月8日 11時0分
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近年、幼児用座席付自転車(チャイルドシート付き自転車)で暴走するママさんライダーたちが目立つ。あるときは大量の荷物を背負いながら&だっこひもで子供をだっこしながらの2人乗り、あるときは赤ちゃんをだっこにおんぶの3人乗り――こうした状況についてはこんな声もある。

「この前、子供を乗せた自転車に衝突され、命の危険を感じました」。こう話すのは都内に住む会社員の高松愛さん(仮名)だ。

「自転車を運転していたのは、30代半ばのお母さん。ただでさえ、自転車に載せた荷物だけでも重そうなのに、その上、3才くらいの子供も前の幼児用座席に乗せて運転していたので、危なそうだな…と思って見ていたんです。すると、私とすれ違う瞬間にバランスを崩した。

お母さんは必死に足で支えていたものの、荷物と子供の重さに耐えられず自転車は横転。車体は完全に私の体によりかかる状態になり、私も一緒に地面に倒れ込みました。

 幸い、乗っていた子供はヘルメットをかぶってシートベルトも締めていたため無事でしたが、私が下敷きにならなかったら、大けがをしたかもしれません。思い出してもゾッとします」

 5月9日、消費者庁は201〜2016年までの6年間で、都内で発生した幼児用座席付自転車の事故で14才以下の子供1349人が救急搬送されたと発表した。搬送されたのは、1〜2才児が多く、命の危険にかかわる事例もあった。

 こうした事故は4月から7月にかけて増加する、と指摘するのは、自転車文化センター学芸員の谷田貝一男さんだ。

「この時期は、新たに幼児を幼稚園や保育園に送り迎えする母親がチャイルドシートに慣れておらず、車体の扱いを誤って事故が増えます。最近は、速度が一気に出る電動アシスト自転車の利用者が増えていることもあり、急発進による衝突や転倒も増えています」

 緑園こどもクリニックの山中龍宏院長によると、自転車事故には「停止時」と「走行中」の2パターンがある。

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