https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20180608/5030000873.html

製造から107年の路面電車運行
06月08日 17時38分

6月10日は「ろく」と英語の「テン」をかけあわせて「路面電車の日」とされています。
それを前に8日長崎市で、明治時代に製造されてから107年になる路面電車が特別に運行されました。

6月10日は、数字の6を路面の路、10日の10を英語で「テン」として電車の「デン」とかけ合わせ、愛好家や事業者が「路面電車の日」と定めています。

それにあわせて8日長崎電気軌道が、「168号」と呼ばれる路面電車を特別に運行しました。

この電車は明治44年に製造された66人乗りの木造の電車で、長崎市では昭和48年まで運行されてきましたが、今は車庫で保管されています。

長崎市内を走る路面電車は今はワンマン運行ですが、8日は昔のように車掌も乗り込み、自動両替機がないため両替用に持っている小銭が小分けされた袋を乗客の求めに応じて渡していました。

また、車内には降りることを知らせる呼び鈴がないため、電停に着くたび「降りる人はいませんか」と呼びかけていました。

母親と一緒に乗っていた長崎市に住む4歳の女の子は「イスも高いし、降りる時のボタンもない。電車に乗るのは楽しい」と話していました。

また、福岡県から来た48歳の男性は「木造で趣のある電車なのでいつまでも残してほしいです」と話していました。