>>36
静止軌道の衛星はなかなか落ちてこないよ。
日本の場合、運用後は静止軌道の少し外側の軌道に乗せる、
イカ参考文
 軌道離脱後の振る舞い

 それでは、”寿命後“の静止衛星の振る舞いを追ってみたいと思います。
前章で寿命を迎え、軌道離脱した衛星はその後物理法則に従って、漂い続けることになります。

 まず軌道修正のところで述べた様に、地球から見て西の方向へ漂っていくように移動します。
東経 110゜上空から、徐々にスピードを上げながら移動し、東経 75゜上空でピーク速度を迎えると今度は、減速しながら東経 40゜上空まで、漂っていきます。


 おもしろいことに、この東経 40゜上空で地球から見て東方向に向きを変え、再び漂い始めます。
そしてまた、加減速しながら東経 110゜上空まで戻る、という振る舞いを 2 年半程度で繰り返します。

 同様に軌道傾斜角(赤道面に対する角度)も最大、15゜に傾いてしまいますがその後 54 年程度で、また 0゜まで戻ります。

 そして、”お役ご免“となった静止衛星はこれらの運動を、半永久的に繰り返すことになるのです。