98年ぐらいからエレクトロニクス産業のみならず医薬品産業の大企業までが、その「中央研究所」を次々に閉鎖・縮小し
そこで働く優秀な科学・技術者たちが配置転換を余儀なくされた
日本企業の中央研究所は80年代においては最先端の研究をもとに数多くの技術革新を生み出してきた
。当時の日本では、国全体の研究費の8割は民間企業が拠出しており、大学の研究はイノベーションにほとんど寄与しなかったので
企業の研究こそがイノベーションのエンジンだった。
 ところが90年代後半に入って、日本企業は
米国のベル研究所やIBMといった民間研究機関に追随する形で、研究から手を引くことをほぼ一斉に決めた
まず日立の基礎研究所が事実上閉鎖し、NTTはもとよりNECやソニーなどの中央研究所も内部から壊れた