わずかな殺人者に対処するために
持ち物検査を実施したらあまりに時間がかかりすぎて
電車はたちまち機能不全に陥って操業不能に追い込まれる
だから鉄道会社としては「乗客を信頼する」という前提に立たざるをえない

危険人物への対処に重きを置けば
そもそも公共交通というシステム自体が成立しなくなる
血も涙もないことを言えば
公共交通でテロや通り魔に殺される人間というのは
円滑な交通社会を維持するための「必要経費」
地下鉄サリン事件が起きてすら、乗車システムの根本的な変更はなかった