>>621
――現在の日本とアメリカの関係において、アメリカは日本をどのように見ているのでしょうか。

白井:アメリカからすれば、日本は限りなくどうでもいい国だというのが本心だと思います。適当にどやしつけておけばそれでいいのでね。
ドナルド・トランプと安倍晋三の関係は哀れの極みとも思えるもので、先日アメリカは鉄鋼とアルミの輸入制限措置を決定しましたが、
EUや韓国が適用除外される中、日本はその対象となって、これまで安倍政権を支えてきた財界が大騒ぎしている。

――「ゴルフ外交」と言われていましたが、何の意味もなかった。
白井:意味がないどころか、マイナスだったということでしょう。あの時、トランプ大統領は安倍晋三を名指しで批判しましたよね。
なぜ名前をあげるのか。私が思ったのは、トランプは「あの件」を忘れていないということです。

――「あの件」というのは?
白井:トランプがヒラリー・クリントンと大統領選で競っていたとき、訪米した安倍晋三はトランプをスキップして、
ヒラリーだけに会うということがありました。ところがトランプが大統領に当選したらすぐにアメリカに飛んで行って、面会した。
トランプは「(会うことに)積極的ではなかった」と言われていますが、あの時、安倍とは“そういう男だ”と認識したのだと思います。

北朝鮮問題を見ても、完全に省かれています。日本の政府もメディアも、韓国の文在寅政権について
「反米スタンスだからお話にならない」という論調で、アメリカから相手にされなくて哀れだという見方をばら撒いていました。
しかし、今は完全に韓国がアメリカを引きこんで、外交成果をあげていますよね。哀れなのはどっちだ、と。

https://www.sinkan.jp/news/8516?page=1