基礎情報:ドイツ(2013年)
3. 能力開発・キャリア形成支援
http://www.jil.go.jp/foreign/basic_information/germany/2013/deu-3.html

3-1 初期教育訓練
初期職業訓練は、デュアルシステムによる訓練と全日制職業学校訓練がある。中核を成すのは「デュアルシステム(二元的制度)」である。デュアルシステムは職業学校に通いながら、主に企業において実践的な職業訓練(2〜3年半)を受ける制度である。

若者や企業に参加義務は課せられていないが、若者の過半数が訓練に参加し、訓練費用は企業が自発的に負担している。若者にとっては失業リスクを減らすことができ、企業にとっては必要な技能労働者を確保できるという利点がある。

企業での職場訓練を希望する若者は、職業学校の生徒でありながら、企業と職業訓練契約を締結して訓練生手当を受け取る職業人としての一面も持つ。
なお、企業での職業訓練は、新聞広告やインターネット、企業説明会などを通じて若者自身で確保する必要があるが、連邦雇用エージェンシー傘下の職業情報センター(BIZ)がその支援を行っている。