「安倍蚤乃糞(あへのみくず)」
ルネサンス時代、明帝国最盛期、成祖永楽帝に鄭和が献上した秘薬。一説によるとマリ王国カンカン・ムーサの使用していた/もよおした黄金とされる。
また、カイロにて発見された汚損したムーサのミイラとも伝えられる。永楽大典に記載があったが、後にアヘン戦争、
アロー戦争により永楽大典は散逸したので詳細な情報は歴史に消えてしまった。
余談として中華歴代王朝の君主は薬用として有毒である水銀を飲用する習慣を持っていたが、
逆に命を縮めた君主は枚挙に暇が無い。
このことを知ったある社会科学者が、21世紀初頭に極東の経済大国を破滅させるためにその地域の為政者にこの秘薬を与えた。
尚それが永楽大典記載の秘薬と同一であるかの確認は現時点では無い。但し服用者本人では無く当該地域の他の
人間に対しては大いに効果を発揮した。結果としてその経済大国とされる地域は衰退の一途をたどりつつある。
時の為政者は、自身「のみ」は幸福感を得られることを理由としてこの秘薬の服用を止めることは無かったとされる。
近年経済政策で自滅しつつあるその為政者はその幸福感を讃えて「アヘノミクス」と自身の政策を吹聴した。
民明書房「アラビア医学、薬理学と近代オカルト経済学の接点」より。